固定回線とポケットWi-Fiの違い
固定回線とポケットWi-Fiならば、どちらを契約する方が良いのでしょうか?
両者は契約することでインターネットが使えるようになるという点では同じですが、厳密な役割が異なります。
今回は固定回線とポケットWi-Fi、それぞれの概要を改めておさらいするとともに「料金」「通信速度」「メリット」「デメリット」の4点を比較し、違いを明らかにしましょう。
固定回線について
「固定回線」とは、屋内で使用するインターネット回線のことです。
主に「光回線」を指して固定回線と呼びます。
専用の回線を家庭内に開通させ、家庭内でインターネットを利用する回線契約だと簡単に捉えておきましょう。
主にパソコンやスマートフォン、ゲーム機などでインターネットを楽しむために契約を行います。
料金
料金は月額で計上される仕組みです。
多くの事業者で「4,500円~7,050円」あたりの価格に設定されています。
一般的には戸建てとマンションタイプでプランが異なり、戸建ての方がマンションタイプより1,000円~2,000円程度割高です。
しかし月額料金に工事費が加算されたり、割引サービスが適用されたりするため料金は一概に決定できません。
通信速度
通信速度は「速い」です。
光回線は一般的に「下り速度は最大1~2Gbps」に設定されています。
快適にオンラインゲームを行うための通信速度でさえ「下り速度100Mbps」あれば十分と言われているため、基本的に光回線を契約すれば通信速度の遅延に困ることはありません。
メリット
メリットは「制限なくインターネットが楽しめる」という点にあります。
例えばスマートフォンで行う通信には使用制限があり、毎月3GBや20GBなどの制限の中でやりくりしなければいけません。
しかし固定回線には通信容量の使用制限はなく、常に快適な速度で快適なインターネットを楽しむことが可能です。
デメリット
デメリットには「工事が必要」という点が挙げられます。
光回線に契約するためには、光ケーブルを電柱から住宅内に持ち込むための工事が必要です。
申し込みを行ってから開通工事を行い、晴れてインターネットが使用できるようになるまで数ヶ月かかる場合があります。
もちろん工事費用も必要であるため、金銭的にも時間的にも計画的に契約を進めなければいけません。
ポケットWi-Fiについて
「ポケットWi-Fi」は、持ち運べるインターネット回線です。
手のひらサイズの小型端末を無線でパソコンやスマートフォンと接続することで、屋内外問わずWi-Fiでの通信が利用できます。
料金
料金はどの会社でも平均して「3,900円前後」です。
そもそも固定回線と比べて事業者の数が圧倒的に少ないため、あまり料金に幅はありません。
そのため一般的に固定回線より低価格でインターネットが楽しめます。
通信速度
ポケットWi-Fiの標準的な通信速度は「440Mbps」程度です。
しかし契約する端末や使用可能エリア、使用時間帯によって通信速度は大きく変化します。
固定回線でも同じことがいえますが、特にポケットWi-Fiは端末差や使用時間帯が通信速度を左右しやすいと覚えておきましょう。
メリット
メリットは「持ち運びができる」という点です。固定回線は持ち運びができません。
一方ポケットWi-Fiならばカフェでも会議室でも帰省先でも、どこでもインターネットが利用できます。
この点は固定回線とポケットWi-Fiの大きな違いとも言えるのではないでしょうか。
デメリット
デメリットは「通信可能エリアが限られる」という点です。
ポケットWi-Fiは基地局から電波をキャッチしてインターネット通信を行っています。
使用したいエリアの付近に基地局がなければインターネット通信が行えません。
対応エリアはしっかりと確認して起きましょう。
ライフスタイルに合った選択を
固定回線とポケットWi-Fiにはそれぞれ「料金」「通信速度」「メリット」「デメリット」に違いがあります。
どちらがご自身の利用シーンに沿っているかという点については、実際のライフスタイルに照らし合わさなければ分かりません。
契約の前にはご自身のインターネット使用状況を整理し、固定回線とポケットWi-Fiどちらが適しているか判断してみてはいかがでしょうか?