ZEUS WiFiを徹底調査~クラウドSIMの基礎知識もチェック



ZEUSWiFiについて解説するとともに、クラウドSIMの基礎知識も解説していくね!
ZEUSWiFiとは?

ZEUS WiFi(ゼウスワイファイ)は、株式会社Human Investmentが提供するクラウドSIMを活用したモバイルWiFiサービスです。
料金プランは、2年間の縛りありと縛りなしのプランがあり、データ容量は20GB・40GB・100GBのなかから選択可能できます。
また、データ容量を追加できたり海外でもそのまま使えたりするなど、利便性の高さに定評があるクラウドSIMサービスです。
そもそもクラウドSIMとは?
ZEUS WiFiを検討する際は、クラウドSIMがどういったものなのか認識しておく必要があります。
クラウドSIMは2020年に入って拡大しましたが、相次ぐ通信トラブルや分かりにくい表記での勧誘が問題視されています。
現時点で抱えるデメリットと、不安要素を認識した上で加入を検討してください。
クラウドSIMの仕組み

従来のスマホやモバイルWiFiなどのモバイル通信端末はSIMスロットルがあり、通信事業者の用意したSIMカードを使用することでインターネットを利用できます。
一方、クラウドSIMはSIMカードを差し替える必要なく、複数の回線が使えるのです。
詳しく解説すると、端末に内蔵された制御SIMがクラウド上の専用サーバーへアクセスして、各通信会社のSIM情報を取得します。
そして、利用する場所に応じてもっとも電波が良い回線を自動的に切り替えて、インターネットを提供する仕組みです。
国内で販売されているクラウドSIMの多くは、docomo・SoftBank・auの3大キャリアと提携しており、エリアによって最適な回線に自動でつなぎます。
さらに、海外でもSIMカードの差し替え不要でそのまま使えるなど、スペック上は夢のような通信サービスです。
クラウドSIMの特徴
クラウドSIMには、次の4つの特徴があります。
複数の回線を使えるので電波が良い
低価格で利用できる
海外でもSIMカードを差し替えないでそのままモバイルWiFiを使える
大容量のデータ通信プランが多い
クラウドSIMの仕組みの項目で解説した通り、複数の回線を使うことで圏外になるリスクが極めて低いことが最も重要なメリットです。
提携している通信回線をクラウドSIMの内蔵制御装置が自動的に切り替わるため、ひとつの回線しか使えない従来のモバイルWiFiや大手キャリアのスマホより、電波が入るエリアが広くなります。
国内の場合はよほど山奥へ行かない限りは、docomo・SoftBank・auによる3大キャリアのいずれかを安定した受信が期待できます。
出張や旅行で国内外を飛び回ることが多い方は、クラウドSIMとの相性が良いです。
クラウドSIMの注意点

クラウドSIMは2020年に普及し、当初は低価格のデータ容量無制限プランが多数ありました。
しかし、無制限プランを中心に通信障害が相次いでいるほか、各通信回線の単体契約(SIMカードを差し込むタイプ)に比べて、通信速度が遅いといった口コミが目立っています。
こうした影響からデータ容量無制限プランを廃止するクラウドSIMが相次ぎ、月100GB程度を上限にした大容量プランを新しく打ち出す所が増えています。
契約した際のルールやスペックを、安定かつ継続的に使い続けられる確証がないことを覚えておきましょう。
ZEUS WiFiの料金プラン
ZEUSWiFiの料金プランは、2年契約のスタンダードプランと契約期間の縛りがないフリープランの2つがあります。
そして、それぞれ20GB、40GB、100GBのどのデータ容量を選ぶかで月額料金が変わってきます。
20GB | 40GB | 100GB | |
---|---|---|---|
2年契約 | 1,980円 | 2,680円 |
~3か月2,980円 4か月目~3,480円 |
契約期間なし | 2,380円 | 2,980円 | 4,280円 |
スタンダードプラン(2年契約)の20GBと40GBは他社よりも月額料金が安いのが魅力ですが、2年以内に解約すると違約金が発生するので注意しましょう。
また、もしも月間データ容量を使い切ってしまった場合は、データ容量を使いたい分だけ有料でチャージすることも可能です。(+2GBで500円、+5GBで1,000円、+10GBで1,800円)
しかし、PCでオンラインゲームを毎日快適にプレイしたい方などインターネットを毎日大量に使う方は、そもそもモバイルWiFiではなく光回線などの固定回線を選ぶのがおすすめです。
データ容量選びに迷っている方は、ZEUSWiFi公式に掲載されている下記の表をご参考ください。

ZEUS WiFiのメリット
ZEUSWiFiには「docomo・au・SoftBankの回線が使える」「海外でも利用可能」「端末のレンタル代が無料」といったメリットがあります。
端末の無料レンタル以外は、クラウドSIM共通のメリットともいえますよね。
それでは、メリットをひとつずつ解説していきたいと思います。
docomo・au・SoftBankの回線が使える
ZEUSWiFiはクラウドSIMを利用しているので、docomo・au・SoftBankの回線が使えます。
エリアによってつながる回線を自動的に選んでくれるのですが、ほとんどの場合SoftBank回線につながるようです。
海外でも利用可能

海外旅行や出張の際には、海外用のWiFiルーターをレンタルする方が多いと思います。
しかしZEUSWiFiでは、海外データプランを購入するだけで利用可能です。
世界106カ国に対応しており、SIMの差し替えも不要です。
利用できるエリアは公式サイトよりご確認ください。
端末の無料レンタル

クラウドSIMのモバイルWiFiは、内蔵された制御SIMを使うため専用端末が必要で、モバイルWiFiルーターの端末を自分で用意して使うことができません。
他社では端末が有料になる所が多いのですが、ZEUSWiFiでは最新のクラウドSIM用端末(ルーター)を無料レンタルできます。
ただし、あくまでもレンタルになるため解約時は端末を返却する必要があり、解約して期日内の返却ができなかった場合や、紛失・破損させた場合は端末損害金として18,000円を請求されるのでご注意ください。
ZEUSWiFiのデメリット
一方で、ZEUSWiFiには「途中解約で違約金が発生する」「端末賠償金が高い」といったデメリットがあります。
契約前に必ず確認しておきましょう。
違約金がかかる
ZEUSWiFiは2年契約か契約期間なしのいずれかを選択できます。
2年契約の場合、契約期間内に解約した際には9,500円の違約金がかかってしまうので注意が必要です。
もし2年も使えないという場合は、月額料金が高くなってしまいますが契約期間の縛りがないプランを選ぶか、別の契約期間の縛りがないモバイルWiFiを選ぶのがおすすめです。

端末賠償金が高い
端末を無料レンタルできるのは大きな魅力ですが、返却時に問題が生じた際は一律18,000円の端末賠償金が発生します。
端末賠償金が発生する主な条件は次の通りです。
解約月の翌月14日以内の必着条件を過ぎた
端末を返却しなかった
返却した端末が故障していた
端末本体/個装箱/付属のUSBケーブル/取扱説明書の4点全てが揃っていない
1日でも返却が遅れた場合や、付属品の欠品があっただけでも18,000円の端末賠償金が発生するので注意しましょう。
ZEUS WiFiが向いている人
メリット・デメリットを踏まえますと、
データ無制限ではなくても良い
20GBまたは40GBのプランを検討している
海外でもモバイルWiFiを使いたい
といった条件に当てはまる方はZEUS WiFiに向いているといえます。
正直なところ、100GBを考えている方やデータ容量無制限にこだわりたい方は他のモバイルWiFiの方がおすすめです。
インターネットをあまり使わなない人や、20GBまたは40GBで事足りるという人は、比較的格安で使えるのでぜひご検討ください。