SoftBank Airよりお得?WiMAXホームルーターを解説
設定が簡単で届くのが速いというのが共通しているメリットですが、特徴を細かく見ていくと色々と違うところがあります。
モバイルWi-Fi(ポケットWi-Fi)とも少し違う部分があるため、ご自身の目的にあったものを選びましょう。



WiMAXホームルーターとは?

モバイルWiFiでお馴染みのUQ WiMAXでも、工事不要で手軽にWi-Fi環境が作れるホームルーターを提供しています。
ホームルーターといえば、SoftBankが提供するSoftBank Airも有名ですよね。
双方の大きな違いは、使っている回線の種類が挙げられます。
SoftBank Airは、SoftBankの4G LTE回線を使っていますが、WiMAXホームルーターはその名前の通り、WiMAX2+という回線を使っています。
格安SIMスマホのUQ mobileやUQ WiMAXと同じ回線です。
また、オプションに申し込むとauの4G LTE回線も使えるようになります。
月額料金について
WiMAXのホームルーターは、UQ WiMAXだけでなくGMOとくとくBBやBroad WiMAXなどの代理店でも契約ができます。
回線や端末の品質は全く同じなのですが、月額料金やキャンペーンに違いがあるのでお得に契約したい人は要チェックです。
下記の表では、3社の月額料金を比較してみました。
初月料金 | 割引終了価格 | 25か月以降 | |
---|---|---|---|
UQ WiMAX | 3,880円 | 3,880円 | 3,880円 |
GMOとくとくBB | 3,609円 | 4,263円 | 4,263円 |
Broad WiMAX | 2,726円 | 3,411円 | 4,011円 |
一見、GMOとくとくBBが割高に見えますが、端末料金が完全無料+最大30,500円のキャッシュバックなどのお得な特典があるため、料金が高く見えるからと言って一概に損だと言えません。
3社それぞれの料金やキャンペーンについてもう少し詳しくみてみましょう。
UQ WiMAX

基本料金がずっと3,880円のまま使えるのが特徴です。
キャッシュバックや大きな割引キャンペーンはないものの、料金が安定して使えるのと公式で契約できるのが大きなメリットといえます。
ただし、3年プラン以外では、auの4G LTE回線が使えるようになる“ハイスピードプラスエリアモード”を利用した月だけ1,005円が加算されます。
また、表の基本料金にプラスしてホームルーター端末の割賦金が加えられるのでご注意ください。
GMOとくとくBB

料金面でBroad WiMAXに少し見劣りしそうですが、最大30,500円のキャッシュバックが用意されているのはGMOとくとくBBだけです。
ホームルーター2種類はどちらも30,500円が貰えるため、どちらを選んでも損をすることがありません。
さらに、端末機種代が最初から無料となっているのはGMOとくとくBBだけとなっています。
その代わり違約金は高めで、1~24か月目は24,800円、更新月を除く25か月目以降だと9,500円です。
Broad WiMAX

Broad WiMAX 2年以上使うのであれば少し高くなりますが、2年以内なら一番わかりやすくお得です。
他社の違約金が19,000円までキャッシュバックされるため、モバイルWi-Fi間の乗り換えくらいであれば全額負担してもらえる可能性があります。
Broad WiMAXでも端末機種代が0円のため、値段で選ばなくて良いのは非常にユーザー思いです。
1~12か月目は19,000円、13~24か月目で14,000円、更新月を除く25か目以降は9,500円ですが、実質解約金0円で乗り換えられるサービスを紹介してくれます。
WiMAXホームルーターのメリット
WiMAXには「初期設定が簡単」「持ち運んで使える」「SoftBank Airより安い」「モバイルWi-Fiよりたくさんの人と使える」「auスマートバリューmineが利用可能」といった5つのメリットがあります。
同じWiMAXでもホームルーター型にしかないメリットもあるので、ひとつずつ確認していきましょう。
初期設定が簡単

ホームルーターの初期設定はコンセントに繋ぐだけで完了です。
光回線と比べると、端末のややこしい設定もありませんし、届いたその日にすぐ使えるのは大きなメリットと言えます。
申し込み完了後1週間以内に届くところが多いため、開通するまでの時間は光回線と比べものにならないくらいとても速いです。
Wi-Fiの設定が苦手な方でも、公式サイトを見れば繋ぎ方をばっちり確認できます。
持ち運んで使える
SoftBank Airとの違いとして、持ち運んで使える点が一番大きいかもしれません。
ネット環境がない実家に帰省するというとき、SoftBank Airを持ち帰って使おうとしても、公式で手続きをしなければペナルティを受けます。
ペナルティの内容は主に速度制限ですが、中には強制解約といった厳しいものもあります。
WiMAXホームルーターはどこに持ち運んで使っても問題ありません。
実家でも、屋外キャンプでも、国内の旅行先でもどこにでも持っていけるのがメリットです。
ただし、ホームルーター自体が大きめなので、頻繁に持ち運ぶ予定がある方はモバイルWi-Fiを検討してみてください。
SoftBank Airより安い
料金面を重視している方にとって一番のメリットは、SoftBank Airよりも全体的に安く済むことです。
月額料金だけでなく、違約金や本体代金も低めに設定されています。
特に本体代金の場合は3倍ぐらい違うため、1年で乗り換えを検討した場合の総支払額の負担が大きく違います。
そのうえWiMAXには15日間無料でお試しできる「Try WiMAX」キャンペーンが存在しているため、申し込んだものの使えなかったという事態を未然に防ぐことが可能です。

もしお試し期間中に速さを実感できなかった場合、そのまま端末を返送してWiMAX以外のサービスを検討できるのです。

モバイルWiFiより接続台数が多い

実は、ホームルーターとモバイルWi-Fiにはそこまで大きな差がありません。
しかし、大人数で使うことに特化しているのはやはりホームルーターです。
WiMAXのモバイルWi-Fiのなかでも人気のあるSpeed Wi-Fi NEXT W06は最大16台まで同時接続が可能です。
しかし、ホームルーター(Speed Wi-Fi HOME L02)の場合はなんと最大40台まで接続できます。
最近はWi-Fiを使う電子機器やIoT家電が増えているため、最大16台接続は多そうに見えて案外少ないと感じる場合もあります。
しかもこれはあくまで最大接続台数なので、通信速度のことを考えるとたくさん繋ぐのはあまりおすすめできません。

auスマートバリューmineが利用可能

auスマートバリューmineとは、auスマホ等の月額料金を毎月割引するサービスのことです。
月額最大1,000円が割引されるので、スマホとネットをまとめて安く使うという目的にはピッタリのサービスと言えます。
ただし、現在新規でauスマートバリューmineを申し込めるのは「ピタットプラン4G LTE/5G」だけです。
WiMAXホームルーターのデメリット
WiMAXの回線を使っているホームルーターだからこそのデメリットはあります。
それは、どこでも快適に使えるわけではないという点です。
SoftBank Airの場合はLTE(スマホ回線)なのでどこでも届きやすいのですが、WiMAX 2+は遮蔽物に弱く、建物の中だと電波が入りにくいという特性があります。
特に地下だと繋がりにくいため、LTEを併用しなければ使いものにならないかもしれません。
コンセントさえあればどこにでも使えるWiMAXホームルーターですが、エリアによっては絶対にどこでも繋がるというわけではないということです。
メリットで紹介した15日間お試しできるTry WiMAXは、逆に言えばトラブルを防ぐための措置だと考えられます。


WiMAXホームルーターが向いている人
建物の中だと繋がりにくいというデメリットを紹介しましたが、SoftBank Airより全体的に安いというのはとても大きなメリットです。
また、申し込んだ住所でしか使えないということもなく、車の中で使ったり実家で使ったりといろんな場所に持ち運べるのもWiMAXにしかない魅力ですね。
それられをふまえた上でおすすめするとしたら次のような人におすすめです。
通信費を安くしたい人
光回線がひけない人
速度がそこそこ安定していれば良い人
au/UQ WiMXユーザーの人
格安SIMスマホを利用している人
ご自身の使い方と併せて、どちらが自分に合っているのかを確認してみてください。