法人向け|インターネット回線の選び方を解説
そのため、小規模な会社で大きなデータのやり取りがあまりないという場合は、個人契約でも問題ありません。
しかし、10人以上がパソコンから同時接続する場合や広域にWi-Fi電波を飛ばしたい場合、固定電話を複数台設置する場合は法人契約がおすすめです。



法人契約のメリット

まずは、法人契約をするとどのようなメリットが受けられるのかを確認していきましょう。
法人契約の主なメリットは次の通りです。
法人向けの領収書を発行できる
固定IPアドレスを使える
10人以上の同時接続に強い
SLAを活用できる
高精度のセキュリティ
24時間有人サポートを受けられる
法人携帯等の同時契約で割引
それぞれ解説していきます。
法人向けの領収書を発行できる

法人契約をすれば、法人向けの領収書が発行できるので経費処理がラクです。
ただし、代表など個人名義で契約しても経費にできます。
自宅兼用のオフィスは事業割合に応じた計上、店舗やテナントを借りているオフィスは、個人名義で契約して全額経費計上できます。
固定IPアドレスを使える
IPアドレスとは、インターネットに接続した機器をネット上で識別するための番号です。
個人向けのインターネット回線は、プロバイダと接続するたびに、無造作に割り振られたIPアドレスを付与してネット接続しています。
一方、法人向けの場合は、接続した機器ごとに常時固定されるIPアドレスが付与されるので、次のようなメリットが受けられます。
固定IPアドレスを接続した端末情報を共有できる
固定IPアドレス以外のアクセスをブロックできる(セキュリティの強化)
社内システムを固定IPアドレスで管理できる
自社サイトの管理が簡単(固定IPアドレス経由なら管理画面に自動アクセス可能)
社内サーバーのアクセス管理ができる


10人以上の同時接続に強い

法人向けプランでは、優先的に使える帯域が付与されるので同時接続でも安定した速度を確保できます。
そのため、会社で10人以上が同時にPC作業を行う場合は、法人契約がおすすめです。
一例としてフレッツ 光ネクストの法人向けプランをご覧ください。
プラン名 | 料金 | 特徴 |
---|---|---|
プライオ1 (帯域優先1Mbps) |
20,000円/月 | サポートに特化 |
プライオ10 (帯域優先10Mbps) |
41,100円/月 | |
ビジネスタイプ | 41,100円/月 | 同時接続に特化 |
※ビジネスタイプは帯域優先が非公開ですが、概ね10人以上の同時接続に対応できるプランです。
プライオにするかビジネスタイプにするか迷った際は、プライオだと24時間364日保守対応がオプションに加入せずとも予め利用できるので、下記を参考に選ぶとよいでしょう。
SLAを利用できる
SLA(サービス品質保証制度)とは、通信障害などで一定の基準を超える問題が発生した際に、通信費の減額等を行う保証制度です。
通信障害によって生じる事業損失は補償されませんのでご注意ください。
高精度のセキュリティサービス

法人契約や個人事業主も対象のビジネスプランでは、高精度なセキュリティサービスを提供していることがほとんどです。
例えば、NTTでは以下のようなセキュリティサービスを提供しています。
運営しているWebサイトの改ざん検出や拠点間通信の傍受など、ビジネスシーンで役に立つセキュリティが充実しています。
不正アクセス対策
Webサイト改ざん検出・脆弱性診断
端末ウイルス対策サービス
拠点間通信の傍受対策
情報漏えい対策
バックアップ
社内教育
防犯カメラ、監視カメラ
24時間有人サポート

法人契約ならではのメリットが、24時間有人対応によるサポートです。
インターネットに不具合が生じると仕事に大きな支障が出るものですが、24時間サポートがあれば遠隔操作などでスピーディーに解決してくれます。
深夜や早朝にサービス提供や作業をすることが多い法人・個人事業主には必須のサービスです。
その他サービスの割引
その他サービスの割引は以下2つのパターンがあります。
固定電話や法人携帯の割引
代理店契約でキャッシュバックや割引が受けられる
ドコモ光など一部のインターネット回線事業者は、法人携帯、固定電話の月額料金が安くなるプランなど、法人契約限定の割引特典を用意していることがあります。
また、インターネット回線は代理店でも契約が可能で、代各代理店では、他社と差別化をはかるため独自で高額キャッシュバックや割引など魅力的な特典を用意しています。
お得に利用したい方は、代理店経由での契約も検討してみてください。
法人向けインターネット回線を選ぶポイント
法人向けインターネット回線を契約する際には、どの回線をどこの代理店で契約するかが重要です。
状況や希望条件に応じて最適な回線・代理店が異なるので、不安がある方は2社以上へ声をかけるのがおすすめです。
以下2つのポイントを詳しく解説します。
フレッツ光とその他の回線の違いをチェック
フレッツ光と他の回線の違いを確認
代理店選びで必ずチェックすべきこと
フレッツ光と他の回線の違いを確認

インターネット回線の法人契約やビジネス向けプランでは、NTT東日本・西日本が提供するフレッツ光が圧倒的なシェアを占めています。
人気の要因は、同時接続に強いプランや、強固なセキュリティを用意している点にあります。
規模が大きい会社や不正アクセスされた時のリスクが大きいビジネスでは、料金の安さよりもフレッツ光のように品質やセキュリティサービスを重視して選ぶとよいでしょう。
フレッツ光以外のインターネット回線は、料金の安さや付随サービスで勝負しているケースがよくみられます。
例えばドコモ光の場合、2回線目以降は割引がきくため、拠点が多い事業者に向いています。
ソフトバンク光は、クラウドネットワークやクラウドカメラなどの付随サービスが強みです。
お得なプランや特定の用途に特化したサービスを求めている方は、フレッツ光以外の法人向けインターネット回線を比較検討してみてください。
代理店選びで必ずチェックすべきこと
代理店を選ぶ際は、次の3つのポイントをチェックするようにしましょう。
キャッシュバック等のキャンペーンを行っているか
適切なプランを案内する提案力
付随サービスの割引(固定電話、複合機のリースなど)
ここでも重要になるのは、お得なサービスに強いのか品質で勝負しているかです。
オプションやプランの選び方が難しい、フレッツ光などの法人専用プランを検討している方は、安さよりも代理店の提案力を重視してください。
通信費を節約したい場合は、同時契約できるサービスの有無を確認し他の代理店とも比較したうえで検討するとよいでしょう。
法人契約の注意点
法人契約にはさまざまなメリットがありましたが、以下の注意点を考慮して契約するようにしましょう。
- POINT
-
中途解約の違約金が高い
縛り期間がある
同時接続によって通信品質が下がる場合がある
中途解約や縛り期間のルールは個人契約も共通ですが、法人契約は実質無料でも標準工事費が10~15万円以上かかります。
さらに、固定回線や複数台の無線LANなど設備も高額です。
また、安易な考えで安い個人向けインターネット回線を導入し、業務へ支障が出る理由で法人向け回線へ切り替えた場合、2重に工事費を取られるケースもあります。
使い勝手が悪かった時のリスクが高いので、料金だけを重視して決めるのではなく、本当に必要なプランと設備が揃っているのか入念に確認しましょう。


法人向け光回線のおすすめ代理店
最後に、当サイトが厳選した法人向け光回線の代理店をご紹介します。
キャッシュバックが貰える場合もあるのでぜひご検討下さい。