決め手は値段だけじゃない
インターネット回線を契約するとき、一番重要視する要素は何ですか?
契約時、多くの人が気にするのは「料金」です。
とにかく使えれば良いという人は特に、とにかく安価な契約を探そうとします。
しかし、ちょっと待ってください。
インターネットの利用を快適にするならば「通信速度」や「通信量の制限」にも注目すべきではないでしょうか?
契約後の後悔が生まれないよう「固定回線」と「ポケットWi-Fi」という2つの軸を持って通信速度や通信量の制限について考えていきましょう。
固定回線
「固定回線」は、物理的な回線を住宅内に開通させてインターネットを環境を整える接続形式です。
光回線やADSLが固定回線にあたります。なかでも現在は光回線が主流です(下記、光回線を前提に話を進めます)。
通信速度
固定回線の通信速度は「下り最大1Gbps」です。
「下り」というのはダウンロード時の速度であり、下り速度の数値が大きいほどWebサイト閲覧や動画視聴が快適に行えます。
一般的なWebサイトの閲覧では最大でも10Mbps、動画閲覧なら4K画質だとしても20Mbps程度の下り速度があれば十分であるため、光回線の下り最大1Gbps(約1,000Mbps)は十分に快適な速度だと言えるでしょう。
通信量の上限
固定回線は「通信量の上限がない」です。
どれだけ長い時間インターネットを利用していても、回線が遅くなることはありません。
ただし使用する時間帯に利用者が集中すると通信速度が落ちる可能性があります。
その点には注意しましょう。
ポケットWi-Fi
「ポケットWi-Fi」は、持ち運びできる端末を経由してWi-Fiの通信を行う回線です。
固定回線より安価な料金設定のプランが多く、持ち運べるため、どこでもインターネットを利用できる点が評価されています。
通信速度
ポケットWi-Fiの通信速度は「下り最大440Mbps~2.2Gbps」です。
最大通信速度が高く魅力的ですが、端末、契約状況、通信エリアなど、様々な要素によって通信の品質が大きく左右されます。
速度の面では固定回線に軍配が上がり、ポケットWi-Fiは持ち運びの利便性が評価されているのが一般的です。
通信量の上限
ポケットWi-Fiの通信量の制限は「7GB~100GB」程度です。
固定回線と異なり、通信量の制限があります。
中には「3日間で××GBを利用すると速度規制」という制限を設けているサービスもあり、通信量を気にせずインターネットを利用したい人にはあまりオススメできません。
自分に合った契約の形態を
固定回線とポケットWi-Fiを比較すると、通信速度や通信量の上限という面では大きな違いが見受けられました。
料金を気にかけることも大切ですが、
通信速度や通信量の上限がライフスタイルに合っているか、
という点も考慮しておくことが後悔のない契約に繋がるのではないでしょうか。